店舗での展示状況
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- 店頭展示なし
椅子の巨匠、ハンス J. ウェグナーの代表作。
1950年に生産が開始されて以来、時代を超越した北欧デザインとして、世界中で愛されてきました。ゆったりとしたアームと背を持つこの椅子は、どの角度から見ても美しく、軽く、そして耐久性もあり、ダイニングチェア、リビングチェアとしても幅広く愛用されています。
単に美しいだけでなく、とても座りやすく現代の椅子の一つの基準を作り上げたと名作とも言われています。
デザインは1949年、翌年の1950年から生産され、60年以上に渡り生産が継続されています。ハンス J. ウェグナーが中国明朝の椅子にインスピレーションを得てリ・デザインしたチャイニーズチェアシリーズの最後のバージョンです。
曲げ木加工されたアーム部分、積層合板で製作されるY字形の背もたれ、そして優雅な曲線を描く後脚。現在も100を超える工程が人の手を通して行われています。特に座面は120mのペーパーコードを、熟練した職人が1時間近くかけて編み上げています。
お好みの木部により、仕上げとペーパーコード色をお選びいただけます。
※日本在庫商品の組合せです。
ビーチ:
ソープ仕上げ+ナチュラルペーパーコード
オイル仕上げ+ナチュラルペーパーコード
ブラック塗装+ナチュラルペーパーコード
オーク:
ソープ仕上げ+ナチュラルペーパーコード
オイル仕上げ+ナチュラルペーパーコード
ブラック塗装+ブラックペーパーコード
ウォルナット
オイル仕上げ+ナチュラルペーパーコード
上記以外の組み合わせの場合は、ご相談ください。
上記以外の組み合わせの場合は、お取り寄せとなるため、納期は4.5か月~5か月ほどかかります。
サイズ
幅55cm×奥行51cm×高さ76cm(シート高45cm)
※2016年より座面高(SH)が2cm高いEUサイズが標準仕様となりました。追加でお求めの際はご相談ください。
スペック
ビーチ:ソープ仕上げ 又は オイル仕上げ 又はブラック塗装
オーク:ソープ仕上げ 又は オイル仕上げ 又はブラック塗装
ウォルナット:オイル仕上げ
ペーパーコードカラー:ナチュラル 又は ブラック
デンマーク製
デザイン:Hans J. Wegner(ハンス J. ウェグナー)
仕上げ
ソープ仕上げ:木肌の色、質感そのままを楽しめます。経年により落ち着いた色味へと変化します。
普段のお手入れは、きれいな乾いた布で木目に沿って乾拭き。入念にお手入れをする場合は、純石鹸成分98%以上の自然石鹸でソープ液をつくり洗うメンテナンスが可能です。
オイル仕上げ:少ししっとりとした触り心地になります。経年により落ち着いた色味へと変化します。
オイル仕上げは年に数回、メンテナンスが必要になりますが、じっくり自分だけの家具を育てたいという方にはお勧めの仕上げになります。
普段のお手入れは、きれいな乾いた布で木目に沿って乾拭き。入念にお手入れをする場合は、サンドペーパーを使用後、オイルを柔らかな布に染み込ませ木目に沿って仕上げます。
ブラック塗装:オーク材は木目が表れる目はじき塗装となります。ビーチ材は塗装面に木目がほとんど表れない仕上がりとなります。
ブランド名 |
カール・ハンセン&サン |
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商品番号 |
6692CHA000001 |
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KAGUHAスタッフ Mより (2020.03.12)
同じくデンマークが生んだ照明の傑作、ルイス・ポールセンのPH5と並んで北欧家具について語る際に避けては通れないハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーによるCH-24。巷に溢れる「北欧風」家具と本物の北欧家具の違いは何だろうかと考えた時に、ある人はデザインの潮流だと言い、ある人は設計思想であり、またある人はライフスタイルそのものだと言います。
日本に住む私たちが椅子を使った暮らしを初めて僅か70年弱、私たちにとって北欧家具の本当の価値は何なのだろうかと考えました。スウェーデン発祥の世界最大の家具量販店で売られている、イタリア人によってデザインされ、中国で製造される組み立て式のソファを北欧家具と捉えるべきなのでしょうか。
そもそも北欧とはフィンランド・デンマーク・ノルウエー・スウェーデンという4つの国を指しますが、例えば日本・中国・韓国・台湾の4か国を東アジアとした場合、東アジア風のご飯なんて言われても良くわからないように(お米が使われている?)北欧という一括りで取りまとめることが果たしてどうなんだろうかという想いもあります。寒冷地に自生する木材を使い、夜の長さを和らげるような白を基調としたインテリアであることが特徴だとされています。
さて、Yチェアは(個人的な感想ですが)ビーチのソープフィニッシュが最も美しいと感じます。日本語ではブナと呼ばれるヨーロピアンビーチは、軽くて強度と粘度があるので曲げ木加工に向いており、何よりもアメリカンビーチや国産のブナとは違い乳白色の淡く緻密な肌目が上品で、辺材から心材(つまり木のどの部分でも)の差も少なく、特徴的な小さな斑点が流れるように走る木目はフラットなテキスタイルデザインを彷彿させます。そうです、ザ・北欧家具っぽい色はビーチのソープフィニッシュですね。
椅子単品としてのYチェアの美しさ・魅力については、既に様々な媒体で明らかにされていますが、部屋との調和はどうでしょうか。インテリアコーディネートの基本のひとつに、樹種を合わせて(同じ木で揃える)素材感を整えるという考えがあります。洋服に例えるならば、ウールのジャケットにはウールのスラックスを合わせる、と言った感じでしょうか。
家具選びの際に、あまり樹種を気にされるお客様は多くありませんが、Yチェアをお買い求め頂くお客様のお悩みは「買うかどうか」ではなく「どれを買うか」という事が非常に多く、その理由は50種類以上の豊富なバリエーションがあるからこそ。5つの樹種(ビーチ・オーク・ウォルナット・アッシュ・チェリー)と3つの仕上げ(ソープ・オイル・ラッカー)に2色のペーパーコードの組み合わせで、部屋に調和するあなただけのYチェアを選べることは、多く語られてきた椅子そのものと同じく特筆すべき魅力だと考えます。
特にチェアとダイニングテーブルは物理的な距離も近く、樹種以外にも色とフォルムをどう揃えるか(どう外すか)は非常に重要です。同色で揃えれば統一感のあるキチンとした雰囲気、グラデーションを付ければ奥行きが、異素材や形状を上手にズラせば小慣れ感を演出できます。(先ほど同様に洋服に例えるならば、同色なのはネイビーのスーツにネイビーのネクタイで揃える、色調を繋げる白いシャツにグレーのニットをブラックのパンツで合わせるコーディネート、最後はライダースにスカートの組み合わせる異素材ミックスでしょうか)
私がYチェアを購入する際に最も悩んだのは、ダイニングテーブルをどうするかでした。曲げ木の柔らかさを活かすには、同じくカール・ハンセン&サンのものを選ぶのが第一候補。樹種をビーチで考えマルニのヒロシマラウンドテーブルが第二候補。脚部の丸さや角度の近しいカリモクニュースタンダードのキャストールやスカウト、脚部が天板の中央にある同じくKNSのカラーウッドやカリガリスのトーキョー(円形)、その他として日進木工などが候補にあがりました。
最初は空間という観点から、ダイニングテーブルが決まればYチェアのバリエーションも決まり、TVボードやソファなど部屋全体の方向性が定まるだろうと考えました。Yチェアのために部屋の全てを整えたくなるような魔力に憑りつかれてしまったのです。しかし、そうなると一向にダイニングテーブルは決まらず、樹種を意識し過ぎるあまりビーチではなくオークにするべきなのではないかと大パニック、家具選びは更に混乱を極めます。
このままではYチェアに座れる日が来ないのではと思い、初心に戻ってまずは椅子だけを注文。良く考えたら、洋服だって上から下まで買い揃えることって中々ないですよね。少しづつ家具を揃え、素敵な部屋になるように暮らしを意識すること、より良い生活と日々のためにある家具という感覚を持つこと、これらをウェグナーから椅子を通して教わった気がしています。
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