カリモク ニュースタンダード | Karimoku New Standard
About KNS
カリモクの職人が培ってきたユニークな視点と、国内外から選ばれた有数のデザイナーたちが手を組み、日本の家具デザインの新たなスタンダードとなるべく取り組んでいます。
カリモク ニュースタンダードでは、森から工場、そしてその先まで、生産工程すべてにおいて高いクオリティを追求しており、そのアプローチは素材そのものから始まります。
使用している木材は、主に北日本を原産地とする広葉樹(カエデ、クリ、ナラなど)で、これまでは主に紙パルプ原料のチップとしての利用が多く、広葉樹が持つ本来の価値に比べてあまり有効な利用がされているとは言えませんでした。
広葉樹のサスティナブルな活用、さらに森林保全や林業地域の活性化といった日本の森が抱える問題に対し、木製家具メーカーであるわたしたちには何ができるだろうか?どうあるべきなのか? 家具が生まれるまでのどのプロセスにおいても、常にこのテーマに立ち戻り考えています。
Karimoku New Standardは、協力し物事を進めるアプローチの方法をとり、そして、本当の意味でスタンダードになるには、一般的であるだけでなく、時代の模範でなくてはならないという信念をもって進化をしてきました。
この哲学は、最高の品質でこれからの家具のかたちを考えるデザイナーや職人を触発し続けています。
カリモクのはじまりは、江戸時代から続く材木屋を加藤正平が引き継ぎ、愛知県刈谷に小さな木工所を創設した1940年に遡ります。
カリモクは様々な木製の部材などを作る中で技術を蓄積し、1960年代に木製家具のオリジナル・ラインの製造を始めました。
それから数十年をかけて木材の産地に拠点を作り、技術やテクノロジーの開発を広く進めてきました。
資材の調達から製造、販売までを一貫して自社グループ内で手がける独自の体制は、世界にも類を見ません。
大規模かつ高度な生産設備の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」というコンセプト、さらには国内全域をカバーする販売とアフターサービス体制。
品質第一を心がけ実践を重ねてきたカリモクは、80年の年月をかけて日本有数の木製家具メーカーの一つとして発展しました。
Designers
BIG-GAME/ビッグ・ゲーム
3名ともにスイス・ローザンヌのデザイン学校、ECALで教鞭を執り、「衝突こそ進化を生み出す」というコンセプトのもと出身地も考え方も異なるメンバーの力を見事に昇華させ、モノの形、機能、そして存在意義に新たな解釈を与えてきました。
これまでにチューリッヒデザイン美術館、グラン・オルニュ博物館、またポンピドゥー・センターとして知られるフランス国立近代美術館などのコレクション入りを果たすほか、2006年と2010年にはSwiss Federal Design Awardも受賞しています。
SCHOLTEN & BAIJINGS/ショルテン&バーイングス
ミニマルなフォルムとバランスの取れた色使いを、伝統的な工芸技術と工業生産と組み合わせて独特の、よい意味で「オランダ的」ではないデザインスタイルを実現しています。
オランダのザイデル海美術館やオーダックステキスタイル博物館、RoyalVKB、Pastoe、エスタブリッシュド&サンズ 、HAY、Thomas Eyckなどとも協働しています。
Wallpaper* 、Frame、Elle Deco、New York Times、Vogue、Surface、International Design Year Bookなどの著名誌で取り上げられ、注目を集めました。
最近ではDutch Design Awardの二度目の受賞を果たすほか、Wallpaper* Design Award、ELLE Decoration International Design Award for Young Designer Talent 2011などを各賞に選ばれています。
CHRISTIAN HAAS/クリスチャン・ハース
照明から陶器やガラス製品など多岐にわたるプロダクトを制作し、現在はポルトガル・ポルトに居を構え制作に携わっています。
シンプルさとエレガンスを融合させたデザインへのアプローチ、実直さと情緒感、実用性と耐久性、そして独自性の調和によって支えられた彼の美意識。
それらによって生まれた作品はこれまでレッド・ドット・デザイン賞やエル・デコレーション国際デザイン賞など輝かしい賞を受賞。デザインギャラリーやローゼンタール、カラクター、 Arita2016、テクタなどの国際的ブランドへも作品を提供しています。
著名な作品としては、世界有数のデザイン美術館であるヴィトラデザインミュージアムの常設展示作である照明作品「ROPES」、カリモクニュースタンダードでの幅広い家具作品、
およびこの10年で最も成功を納めたテーブルウェアシリーズのいくつかを挙げることができます。
KNS CHRISTIAN HAAS デザインアイテム
GECKELER MICHELS/ゲッケラー・ミヘルス
彼らの仕事の分野は多岐にわたり、家具や照明といった製品、空間のデザインなども手がけています。
また彼らの研究主導的な活動は自律的な社内研究、クリエイティブな方向性、クライアント向けの製品コレクションに焦点を当て、エディションやワンオフの制作も行っています。
製品の使用法の進化やマーケットの需要を予測しながら、人々の習慣に沿ったプロダクトを探求しています。
イノベイティブな姿勢で、デザインの歴史を受け入れながら、現代のテクノロジーとデジタルデザイン手法を意図的に取り入れています。
彼らの機能主義的アプローチは製品に面白さを与え、また長く語り継がれる物語のような、他とはどこか異なるディテールやロジックの面白さがあります。
KNS GECKELER MICHELS デザインアイテム
MORITZ SCHLATTER/モーリッツ・シュラッター
その後複数の国際的デザインスタジオでの経験を経て、2010年にプロダクト、家具、アートのフィールドで活発に活動していたチューリッヒに自らのデザインスタジオを構える。
2016年からは東京に居を移しフリーランスとして、また芦沢啓治建築設計事務所のアソシエイトデザイナーとしても活動。
人々のための日用使いのものに焦点を当て、作品の中で単純さと明快さ、そして作品を通して人々に楽しさと感情を喚起させるものを追求しています。
スイス、中国、日本の複数のメーカーへ作品を提供し、複数の受賞歴、ドイツ、スイス、東京の様々な施設での展示の経験があります。
KNS MORITZ SCHLATTER デザインアイテム
JÖRG BONER/イェルク・ボナー
バーゼルを1996年に卒業した後は様々な製品や家具、空間のデザインを手がけ、2001年にはチューリッヒで自身のデザインスタジオ「イェルク・ボナー プロダクトデザイン/jörg boner productdesign」を設立。
2003年から2014年まではECALで10年以上教鞭をとっています。
彼のスタジオでは魔法瓶から街灯まで、大量生産品でありつつも個々の作品として日常的に使用される製品を開発してます。
彼の作品は、常に機能的でありながら同時に絵画のように主張をもっています。
また受け継がれてきたものだからと当たり前になってしまっている生産方法や姿勢に常に疑問を投げかけています。
国際的なデザイン賞の受賞も多く、2011年にはスイスデザイングランプリを受賞しています。
KNS JÖRG BONER デザインアイテム
NATHALIE DU PASQUIER/ナタリー・ドゥ・パスキエ
1986年までは、デザイナーとして、また「メンフィス」の創立メンバーとして活動し、様々なオブジェ、家具、カーペットのデザイン、またテキスタイルやプラスチックの化粧板の“装飾としてのサーフェイス”のデザインなどを行ってきた。
1987年からはアーティストとして活動。彼女が手がけてきたペインティングやドローイング、彫刻などの作品は、これまで世界各国で多数開催されているソロエキシビションで発表されていて、近年ではPace Galleryやthe Camden Art Centre(ロンドン)、the ICA Philadelphia(フィラデルフィア)とのKunsthalle(ウィーン)などで展示された。
アーティストとしての活動のほか、HAYやアメリカンアパレルなどの企業とのコラボレーションも行っている。
KARIMOKU DESIGN TEAM/カリモク デザイン チーム
これまでの社内の常識や品質要件を前提としたデザインからの脱却を目指しつつ、ブランド全体のデザイン性と製品のクオリティを高いレベルで両立させるべく、チャレンジを続けています。
KNS Creative Directer
DAVID GLÄTTLI/ダヴィッド・グレットリ
チューリッヒでプロダクトおよびインテリアデザイナーとして勤務した後、2008年に来日し、柳原照弘のデザイン事務所にデザイナーおよびデザインディレクターとして勤務。
2013年、京都でGlaettli Design Direction株式会社/GDDを設立。東京に拠点を移し活動。2021年よりスイスのチューリッヒに拠点を置き「Studio David Glättli」を設立。
日本のメーカー、国内外の企業や組織・機関のために、クリエイティブ・ディレクション、デザイン・コンサルティング、ブランディング、キュレーション、デザインマネージメントを専門に手がける。
「KNS/カリモクニュースタンダード」、「スミダ・コンテンポラリー」、「多治見カスタムタイル」「ミノ・ソイル」といったブランドのクリエイティブ・ディレクターを務める。多摩美術大学非常勤講師。
Grossaly
ECAL
スイス、ローザンヌ近郊のルナンにあるデザイン分野の高等教育機関。
BIG-GAMEをはじめ多くの著名なデザイナー、アーティスト等を輩出し、世界でも屈指の美術大学との呼び声も高い教育機関です。
ポンピドゥー・センター
近代美術愛好家でもあったジョルジュ・ポンピドゥー仏大統領の構想により建設された総合文化施設です。
施設の中心とも言える国立近代美術館ではピカソ、カンディンスキー、マティス、シャガール、ダリ、ウォーホルといった巨匠たちの作品をはじめとする約100,000点の作品が所蔵され、近現代美術のコレクションは欧州最大、ニューヨーク近代美術館 (MoMA) に次いで世界でも第二の規模を誇ります。
ヴィトラ・デザインミュージアム
ヴィトラ社が所有する膨大な数のデザイナーズ家具や照明器具などが展示され、世界で最も重要なデザイン博物館とも言われています。
建築家フランク・ゲーリーによって設計された複雑な外観でも有名です。
メンフィス
1980年代前半にイタリアを中心に世界の建築、デザインに影響を及ぼし、デザインにおいてのポストモダンの代表としても一世を風靡しました。
名前の由来は、ソットサスの家で若手のデザイナーたちがお酒を飲んでいた際にかかっていたボブ・ディランの曲『メンフィス・ブルース・アゲイン』と言われています。