サスティナブルな未来へ
ウイスキーに熟成をもたらす木としても知られる美しく威厳に満ちた、神秘の樹木「オーク」
ウイスキー樽として活躍したのち、深みのある良質なオーク材として、全く新しい価値を生み出す家具へと生まれ変わりました。
職人の手作業により丹念に仕上げられたエシカルな家具、「ウィスキーオークシリーズ」
希少な資源を活かした、環境に優しい家具づくりは、暮らしをとおしてサスティナブルな未来を見つめています。
樽材として生きてきた証
whisky oak の材となるウイスキー樽は、20~30年でその役目を終えます。
その長い年月を経てウイスキーが染み込んだオーク材の風合いは、普通のオーク材よりもヴィンテージ感を醸し出します。
しかし廃材として蒸留所から受け継ぐ樽は既に朽ち果て再生できるものが少ないのが実情。
その中でも、樽材として使われてきた証である釘打ちの跡や擦れた部分もそのまま生かしている為、それが個性となって家具として生まれ変わります。
(※家具として使用する上で支障のない仕上げを施しています。)
資材を削ると微かに広がるウイスキーの香りは、他の材には決して真似できない隠れた魅力のひとつです。
美しさと持続可能性への追及
樽から取れる材料は、樽のフタ部分の厚みのある材、ボディの湾曲した部分からの薄い材に分けられ、いずれも無駄なく使用します。
これらの資材を貼りあわせて一枚の板にし、家具それぞれのパーツへと加工していきます。
美しく残る木目や資材同士を貼りあわせた表情、独特のヴィンテージ感を損なわないよう水性塗料と 100% 植物系のオイルを用いて仕上げています。
細部から語られるヒストリー
whisky oakで使われる樽材は国内の蒸留所で使われてきたものを主材としており、そのほとんどは上質なオークである日本の「ミズナラ」です。
木目をよく見ると所々に筋のような縞模様があります。これは虎の毛皮の模様によく似ていることから、「虎斑(とらふ)」と呼ばれ、これがミズナラならではの美しさの証とも言われています。
リビングテーブルやスツールのポイントとなっているオークの断面を見せた数センチ角の「小口(こぐち)」。
この小口からは、オークとして成長した証である年輪が表現され、更に樽材になるまでのヒストリーとしてデザインされたものなのです。
経年変化を愉しむ
whiskyoak seriesは使い込むことで、その経年変化を愉しむことができるシリーズです。
発売から 10 数年が経ち、時代に沿って変化し続ける住まいの在り方や暮らし方に寄り添えるよう、デザインリニューアルなどを重ねながらも永く愛されるシリーズとなりました。
時を経たオークの美しさを感じて頂き、暮らしにその豊かな時間を与えたい。これからも、そんな存在でありたいのです。