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店舗での展示状況
展示状況は予告なく変わる場合がございます。
また、色違い、サイズ違い、材質違い等で展示がある場合もございます。
アームから背にかけてのゆるやかなカーブが美しいアームチェア(張座)です。
木のぬくもりが感じられるゆったりとした掛け心地で、ダイニングチェアだけでなくラウンジチェアとしてもご使用いただけます。
光の当たる部分と影の部分のコントラストが美しく、椅子としての造形美をより際立たせています。
木の表情やぬくもり、使い心地のよさと精緻な美しさを感じられるアームチェアです。
きわめて細かいこだわりのサンディング(削り)の技術により肘の部分に陰影があらわれデザインの美しさを引き立てます。
資材はホルムアルデヒド放散値基準であるF☆☆☆☆認定を取得しています。
種類豊富な生地とそれぞれに多彩なカラーバリエーションをご用意しています。
お客様のお好みの生地をお選びいただいた上でご注文後に製作いたします。
※ランクにより価格が異なります。
◎ご注文の際は、ご希望の張地名を選択し、ご注文フォームの備考欄に選択した張地の中から張地番号をご記入下さい。
幅56cm×奥行53cm×高さ76.5cm(シート高43cm)
肘高前65.5cm
オーク
塗装:ウレタン塗装 又は オイル塗装
オークC-0:2976-21/オークNL-0:2976-31/オークNK-1:2976-81/オークOG-0:2976-71/オークNB-1Oil:2976-41/オークNJ-1Oil:2976-11
重量:8.5 kg
カバーリングは取り外し可能
日本製
デザイン:深澤 直人(NAOTO FUKASAWA)
オーク材:ドングリがなる木として親しまれているオークは、温かみのある独特の風合いを持ち、古くから家具材としても好まれてきました。木材の切り出し方によって、力強いものや穏やかな木目など個性豊かな表情が現れます。虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の縞模様のような銀色の木目がでることも特徴の一つです。
ウレタン樹種塗装:ウレタン樹種塗装は薄く塗装をすることにより、日々のメンテナンスを軽減しております。
オイル仕上げ:オイル仕上げは年に数回、メンテナンスが必要になりますが、じっくり自分だけの家具を育てたいという方にはお勧めの仕上げになります。
ブランド名 |
マルニ木工 |
---|---|
商品番号 |
0745CHA000049 |
投稿いただきましたレビューは、公開前に事前確認させていただきます。また、弊社サイトやSNS等で表示させていただく場合がございます。予めご了承のほどお願い申し上げます。
私が美術大学に入学した頃「デザインの輪郭」という本を読んだ。HIROSHIMAのデザイナー深澤直人による共著ではない初の著書で、出版された2005年はミラノサローネでB&BやMAGISといった7社から新作を発表し話題となったタイミングであった。
今年(2020年)に「ふつう」という本が出版されましたが(残念ながら未読)、デザインの輪郭では既に「みんなふつうを期待していない」「ふつうにするには勇気がいる」と言っていて、カリモク60(2002年~)やマルニ60(2006年~)の火が付いたタイミングであったからロングライフデザインのことではないと否定しつつも、プロダクトライフサイクルを伸ばすためにはすごさ以上のふつうである必要性があると事あるごとに触れられている。
ジャスパー・モリソンとのキュレーションによるスーパー・ノーマル展(六本木AXIS)も2006年に開催したりと、ノーマルを追求し続けてきたデザイナーがマルニ木工と作ったヒロシマアームチェア(2008年)は、何と全然ふつうじゃない椅子でした。
前述のデザインの輪郭を初めて読んだとき「僕にはあくが出せない。洗練されすぎていると思います。」と書かれた灰汁という項目を読んだとき、学生ながらちょっと深澤さんとは合わないな・・・と距離を取ってしまったのですが、この業界に入りプロダクトデザインのうち特に家具に関しては少しづつ知識と理解が深まったことで、やっとその発言の真意がわかった気がします。
それは「ふつう」であることに対して「普通だ」という感想を深澤直人は求めておらず、普通という羊の皮を被った凄いことをするのが大好きな人だということ。どうしてわざわざビーチ材を選んだのかもずっと疑問だったが、なるほどYチェアを意識してライバル視して作った椅子だとすれば当然の選択、佐々木敏光などをよく研究しながらも、ハンスJ.ウェグナーのYにあたる意匠を深澤直人は正面以外に見出そうとしたのだと理解できる。全然普通じゃない。
実際に、2018年に2007年以来の作品集であるEmbodiment(具象化)を出版した際の表紙には、ヒロシマアームチェアを側面のやや上からアームとバックレストを切り抜いたような構図のものを採用するぐらい代表作だと考えており、
自身のホームページでも横からのカットを中心にやや神経質なまでに正面からの写真が少ないことからも窺える。背中で語る椅子、良いじゃないですか。
逆に新作のTakoでは座り心地を優先して座面に傾斜をつけたこと、ヒロシマで恐らく想像以上にウォルナットでの注文が多かったこと、それらは異なるデザイナーによるテーブルと組み合わせられたこと、デザイン的にかなり模倣されたこと(私個人としてはそれってノーマルとして認められたと受け止めたら良いのではないかと思うのですが)を嫌って、安定した品質の木材を確保できる5軸CNCのあるメーカーでしか生産の難しい形状(もちろん通常のNC・曲木・曲げ挽き・削り出しを組み合わせればコストはさて置き生産はできます)に意図的にした事からも伺えます。それに名前だってジャスパーのFuguを連想させられるし、とにかく負けず嫌いなデザイナーなのだと思う。
カリフォルニア州クパチーノのアップル・パークにヒロシマアームチェアが納品された事よって「世界の定番」としての地位を確立した反面、オーク材が選ばれた事に関してはきっと思うことがあったはず。何故ならビーチはヒロシマアームチェアと最も調和が取れたアテ役の素材ではあるけれど、普通に選ばれる木材ではないと深澤直人自身も当然わかった上でデザインしたはずだから。
想像ばかりで書き連ねてしまったHIROSHIMAのレビューですが、これはこの椅子のことが好き過ぎたが故のラヴレター。全員が褒め過ぎてても怖いじゃないですか。KAGUHAはお客様と同じ目線で、インターネット上に溢れるどんな情報よりも詳しく、もしくは違う視点で魅力をお伝えしたいと考えています。一脚10万円の椅子ですから「ふつう」を購入するには勇気がいるお値段。多くの販路の中で、私達からご購入いただけるよう些細な疑問でも全てお答えします。商品に関するご不明な点が御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。
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